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引きこもりから脱出する自己肯定感の高め方
子どもにかぎらず、大人でも引きこもりになる人はいます。引きこもりになる人の共通点としてあげられるのが自己肯定感の低さ。自分のことが好きになれない、自信が持てない、他人の評価をいつも気にしてしまう、だから外に出るのか怖くて引きこもりになる。まずは自分のことを好きになることが大事ですが、どんな人でも赤ちゃんの時は自分中心的で、他人の評価なんて気にしていなかったはず。いつからか他人の目を気にし、自分の行動すべて他人の目線で判断するようになってしまったのです。
■自己肯定感が低くなる背景
自己肯定感が低くなってしまうのは家庭環境、学校を始めとした社会環境は大きく影響しています。だた、社会環境は誰に対しても同じ状況なので、引きこもりになる子どもとならない子どもがいるのには、本人の受け止め方の問題もあります。
叱られたり注意されるというのは教育の現場では日常的なことです。それを「叱られて自分は本当にダメな人間だ」と思うか、「今度は叱られないように気をつけよう」と思うか、「叱られたって平気。自分は自分」と思うかは子どもによってそれぞれ。
「叱られて自分は本当にダメな人間だ」と思い込んでしまうのには子どものもともとの性格もありますが、家庭環境も少なからず影響しています。
引きこもってしまった子どもに自信をつけさせるには?
ステップ1:認定のゆがみをなおす
自分はダメだと思い込んでしまっている子どもにまず、自分自身でダメだ、嫌いだと思っていることを聞いてみましょう。そしてその一つ一つを別の角度から見て肯定していくのです。
例えば、勉強ができない、成績が悪い→大器晩成といって、今は悪くても大人になって大成する人はたくさんいるよ。
太っている→太っている人が好きな人もいるし、運動したりダイエットすれば痩せれるよ。
顔がきれいじゃない→人の好みはそれぞれ。目が細くても人気のモデルさんもいるよ。
その他、他人から見てちっとも欠点ではないことを、本人はコンプレックスに思っていることもあります。そんな認定(思い込み)のゆがみを根気よく言い聞かせ、直してあげることが大事。
そして、そんなふうに思っている子ども自身を親として大事に思っていることを必ず伝えてあげてください。
ステップ2:成功体験をする
自己肯定感が低くなっているのには失敗した経験や恥ずかしかった思いが深層心理に残って、自信がなくなっていることがあります。まずは簡単なことから「自分はできる」という自信を持つためにやらせてみましょう。例えば家の家事で簡単にできることを毎日やってもらう、やってもらったあとは必ずお礼をいうこと。やったことに対してうまくできた、できなかったということではなく、やってもらって助かった、ありがたかった、という気持ちを表すようにしてみましょう。人のためになるという感覚は自信をつけるうえで大事なんことなのです。
ステップ3:引きこもりを理解する第3者に話を聞いてもらう
心理の専門家でもいいのですが、引きこもりを経験した人や引きこもりに深い理解がある人と親または子どもが直接話をする機会を作ってみてはいかがでしょうか。親が引きこもりの経験者であれば、子どもの気持ちを理解するのは容易ですが、やはり将来のことを考えて焦って外に出させようとしたり、学校に無理やり行かせようとして悪循環になることがあります。親子関係ではない、引きこもりに理解がある第3者に話を聞いてもらったり、アドバイスをもらうことは引きこもりから脱出するいいきっかけになると思います。そういった人から自信をつけるための秘訣を聞き出してみてはいかがでしょうか。
さて、引きこもりから脱出するための自分自身への自信のつけ方はいかがでしたか?
一度失った自信を取り戻すのは簡単ではありません。焦らず根気よく子どもと向き合って、前向きな性格になれるよう育んでいきたいですね。
まとめ
引きこもりから脱出するための自分自身への自信のつけ方
ステップ1:認定のゆがみをなおす
ステップ2:成功体験をする
ステップ3:引きこもりを理解する第3者に話を聞いてもらう